Ocean Research Institute, University of Tokyo
1966 年 22 巻 4 号 p. 129-137
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S. elegansは亜寒帯水の典型的な毛顎動物である. 最近本種が大量に相模湾中層水で採集され, 親潮潜流が相模湾内に入っていることが実証された. 本種はさらに駿河湾にも出現し, 親潮潜流が小笠原海領の西側にも及んでいることを示した. 相模湾では大体300m (11℃) 以深に出現し, この水況は本州東方海表層における本種の分布南限の水況と一致する. 相模湾中層水における本種の個体数は親潮表層水の1/1,000以下である. 相模湾では体長は一般に大きく, 10mm以下の幼体は見当らない.
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