教育心理学研究
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ガイダンスとグループデイスカッションが学術論文の批判的な読みに及ぼす影響
沖林 洋平
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2004 年 52 巻 3 号 p. 241-254

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抄録

本研究は, 認知・教育心理学の研究経験の少ない学部学生が, どのようにして心理学系の学術論文を批判的に読むことができるようになるのか, その過程を明らかにすることを目的とした。本研究では, 被験者の批判的な読みの測定に, 認知および教育心理学の論文の査読課題を用いた。本研究では2つの実験を行い, 実験1では被験者に査読のガイダンスを与えるかどうかで, ポストテストにおける査読成績が条件間でどのように異なるかを検討した。実験2では, 査読のガイダンスの配布とグループディスカッションを組み合わせて行うことによって, ポストテストにおける査読成績が条件間でどのように異なるかを検討した。結果として, 査読のガイダンスを与えることが刺激文の改変箇所に対する批判数を増加させるが, ディスカッションを行う際, ガイダンスが与えられなければ, 刺激文の非改変箇所に対する批判も増加させることが明らかとなった。

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© 日本教育心理学会
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