佐賀大学医学部歯科口腔外科学講座
2006 年 18 巻 4 号 p. 105-111
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口腔癌治療に際して, 咀嚼や構音といった機能を温存することは重要な問題となる。現在, 腫瘍切除により生じた欠損部を修復するためにいろいろな皮弁が用いられている。今回, われわれは口腔癌切除後に頸部島状皮弁を使用し再建術を行った20症例を対象に, 皮弁の術後合併症の検討を行った。皮弁の術後合併症としては皮弁壊死が認められたが, 壊死した部位は瘢痕性に治癒し追加の手術を必要とするものはなかった。また術後の機能障害としては, 咀嚼, 会話ともに軽度であり術後約半年でほぼ満足いく結果であった。
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