日本食品微生物学会雑誌
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東京都内の自家用井戸水における大腸菌群汚染状況
高畑 薫橋田 修志藤居 敏明秋山 陽寺田 厚
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1995 年 12 巻 2 号 p. 141-145

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抄録

1991年の5月から12月にかけて東京都内の自家用井戸水を採水し, 大腸菌群の汚染状況を調査したところ, 1,969件のうち672件 (34.1%) から大腸菌群が検出された. また1992年の5月から11月にかけて採水した220件については85件 (38.6%) から大腸菌群が検出され, 1991年とほぼ同様の検出率を示した.
1992年に採水した井戸水の大腸菌群数は, サンプル100ml当たり100個以下のものが半数強を占めた.
分離された113株について同定を行ったところ, 8属21菌種に分けられKlebsiella pneumoniae (14.2%), Enterobacter cloacae (11.5%) Klebsiella oxytoca (10.6%) の3菌種が優勢であった. Escherichia coliは113株中5株 (4.4%) から分離された.

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