1876年に開校した札幌農学校のカリキュラムはマサチュセッツ農科大学 (MAC) に範を求めており, MACで履修するLandscape Gardeningは札幌農学校においても開講が予定されたが, 第1期生が履修する前にPractical Horticultureに変更になる。
近代黎明期のランドスケープガーデニングは, ダウニングの著者等を参考に土地の装飾法を考究したと考えられるが, その教授には植物に関する知識と共に空間構成のセンスが必要とされるため, 植物の生育に重点を置いていた農学系教育機関では, 主に植物園等の屋外環境の整備という点において意味を持ったと言えるであろう。