市立釧路総合病院皮膚科
みさと健和病院皮膚科
2012 年 27 巻 1 号 p. 56-59
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症例1:82歳,女性。初診の2年前から痛痒い感覚が持続していた。初診時肛門左側に40×25 mm大のやや紅い黒色調局面が存在した。症例2:63歳,女性。項部の基底細胞癌加療後,肛囲の皮疹について診察依頼があった。発症時期は不明だが,2,3ヵ月前から排便時出血を認めるようになった。肛門左側に10×8 mm大の蝋様光沢を有する黒色局面が存在した。いずれの症例も病理組織学的に基底細胞癌と診断し,単純切除・縫縮を行った。肛囲は基底細胞癌発生部位としては比較的稀なのでその特徴について文献的考察を行った。
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