人間工学
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メンタルワークロードの主観的評価法
NASA-TLXとSWATの紹介および簡便法の提案
三宅 晋司神代 雅晴
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1993 年 29 巻 6 号 p. 399-408

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抄録

メンタルワークロードの主観的評価手法のうち, 現在, アメリカで最も一般的に用いられているNASA-TLXとSWATの手法について紹介する. これらの手法の特徴は, 尺度値算出の際に個人ごとに重み付け係数を求めるための一対比較法や, 個人ごとの尺度値を算出するためのSWAT CARD SORTとよばれるカードの並べ替え作業を行うことである. しかし, このような手順はこれらの手法を現場で用いようとする際の障害となることも予想され, SWATではさらに複雑な解析手法が必要となる. ここでは, これらの煩雑さおよび複雑さを解消する目的で, より簡便な新しい尺度値算出の方法を提案する. TLXでは6つの次元の評定値の順位から重み付け平均値 (AWWL) を算出する. SWATではあらかじめ3つの次元について被験者に順序づけをさせ, その結果により判定されたプロトタイプに従って, 尺度値を算出表より求める. トラッキング作業後に評価されたサンプルデータ (108例) を用いて, 原法での尺度値と新しい尺度値との関連を検討した結果, 高い相関値が得られ, 簡便法の有用性が示唆された. なお, ここで提案する方法は簡便さのみを念頭において考案されたもので, 精神測定法の原理は十分考慮されていない.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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