整形外科と災害外科
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当院における半月縫合の治療成績
乗松 崇裕北原 博之矢部 嘉浩安達 信二瀬良 敬祐
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2010 年 59 巻 4 号 p. 692-694

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抄録

スポーツの普及に伴い若年者の半月板損傷が増加しているが,変形性関節症の原因となるため,若年者に対する広範囲の半月板切除は注意を要する.若年者の半月板断裂に対しては近年,縫合術が行われており良好な成績が散見される.当院でも症例を選び,若年者を中心に可能な限り縫合術を行っている.今回我々が行った手術の方法,成績について検討したので報告する.対象:平成15年より当院にて鏡視下半月板縫合術を施行した11例11膝である.円盤状半月板切除などに伴う異常可動性に対する縫合術は今回の調査対象から除外した.手術法:outside-in法またはall-inside法にて行った.後療法:術後2週目より可動域訓練,3週目より荷重を開始した.荷重下での深屈曲は3カ月より許可しその後スポーツ復帰を許可した.結果:評価にはJOA scoreを用いた.結果はおおむね良好であったが,再断裂が2例あり,1例は部分切除を行い1例は再縫合術を行った.

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© 2010 西日本整形・災害外科学会
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