日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第84回大会
セッションID: SS-046
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公募シンポジウム
サイコパシー傾向の特徴を捉える: 行動・生理・ダークパーソナリティからの示唆
大庭 丈幸喜入 暁齋藤 菜月阿部 修士
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抄録

サイコパシーは冷淡さや他者操作性などを中心的な特徴とし,反社会性を示すパーソナリティである。多くの研究ではサイコパシーという構成概念について,その他変数との関連から検証されてきた。一方でサイコパシーを形成する要素の個人差を指標とする研究も多く行われている。そして,このような研究を通して,サイコパシーの行動的・感情的特徴を具体的に記述されることでより深い理解が促されてきた。ところが,わが国では主にサイコパシーという構成概念が全般的に扱われ,構成する各要素のメカニズムに着目する研究は十分であるとは言えない。また,サイコパシーと他のダークパーソナリティとの共通要素に関する研究も不十分である。そこで本シンポジウムでは,サイコパシーとその他ダークパーソナリティとの共通要素に着目した上で,共感・感情メカニズムおよび注意・学習といった要素に着目し,サイコパシーの特徴を様々な要素からとらえなおしてみたい。

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© 2020 公益社団法人 日本心理学会
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