主催: 日本心理学会第84回大会準備委員会(東洋大学)大会長 大島尚
会議名: 日本心理学会第84回大会
回次: 84
開催地: 東洋大学白山キャンパス
開催日: 2020/09/08 - 2020/11/02
若年層を中心に注目されている旅の形の一つに「フォトジェニックな旅」がある。本研究では,インターネットで見た写真をきかっけに未知の旅行先に興味を持ち,旅先で写真を撮影し,InstagramやFacebookに投稿する旅を「フォトジェニックな旅」と捉え,「フォトジェニックな旅」の経験者を対象としたインタビュー調査から,「フォトジェニックな旅行者像」を抽出した。事前調査で上述に定義した「フォトジェニックな旅」の経験者である東京近郊に住む20歳以上の男女25名(男性14名,女性11名)と大学生9名(男性4名,女性5名)を抽出し,インタビュー調査(デプスインタビュー)を実施した。実施時期は2018年9~11月であった。「旅行写真を投稿する理由」と「投稿する旅行写真の基準」に関するコメントをKJ法で分類したところ,「旅行写真を投稿する理由」として「内向き」と「外向き」の理由,「投稿する旅行写真の基準」として「自己視点」,「他者視点」,「写真視点」の基準が見いだされた。各区分に当てはまるコメント数を得点化し,クラスター分析(Ward法・平方ユークリッド距離)を実施し,3つのクラスター(旅行メイン型,つながり重視型,日記型)を抽出した。