2009 年 55 巻 p. 99-104
クロチアニジン粉剤を主体とし,エトフェンプロックス粉剤を比較薬剤として,カメムシ類によるダイズ子実の吸汁被害を低減する上で最も効果的な薬剤散布時期を検討した。開花期を基準に,2007年は31日後,40日後の各 1回散布および20日後と40日後の 2回散布を,2008年は19日後,31日後,41日後の各 1回散布および19日後と41日後の 2回散布を行った。その結果,被害粒率が最も低かった 1回散布の時期は 2年とも開花期後30日頃であった。開花期後40日頃の散布も30日頃の散布とほぼ同等の低減効果があったが,開花期後20日頃の散布では被害粒率が高かった。 2年とも 2回散布を行うと, 1回散布より被害粒率が低減した。