日本外科系連合学会誌
Online ISSN : 1882-9112
Print ISSN : 0385-7883
ISSN-L : 0385-7883
稀な嵌頓形式を示した腸間膜裂孔ヘルニアの1例
上西 宏梶間 敏彦田中 千凱
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 27 巻 4 号 p. 699-702

詳細
抄録

症例は80歳, 男性。平成13年6月14日下腹部痛があり近医を受診した。腸閉塞を疑われて当院内科へ紹介入院となったが, 翌日腹痛が増悪したため当科へ紹介された。絞扼性イレウスの診断にて緊急手術を行った。術中所見では回腸間膜の異常裂孔に回腸とS状結腸が各々逆方向から嵌頓しており, 広範な腸管壊死を認めた。回腸135cmとS状結腸55cmを切除した。術後経過は良好であった。

著者関連情報
© 日本外科系連合学会
前の記事 次の記事
feedback
Top