1999 年 32 巻 8 号 p. 1127-1133
持続的にアルブミンを純化するシステム (continuous albumin purification system, CAPS) やアルブミン含有透析液再生システムを開発し, 臨床応用が可能であるかどうかビリルビンを指標として検討し, エンドトキシンの移行性についても検討した. また, ビリルビン以外の蛋白結合毒素としてインドキシル硫酸やシスプラチンを用いCAPSによる除去が可能であるかどうかも検討した. これらの実験の結果, 透析液再生システムは有用であること, エンドトキシンの血中への移行性がないことより, CAPSは実際の臨床において使用しても安全性の高いシステムと考えられた. また, CAPSにおいてインドキシル硫酸の除去が可能であることが確認されたが, シスプラチンにおいては除去不能であった.