脳卒中
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4.脳動脈瘤破裂に伴うpacked IVH
予後不良因子として考察
下田 雅美小田 真理富永 二郎熊坂 明津金 隆一
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1998 年 20 巻 6 号 p. 636-639

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抄録

過去5年間に急性期手術を施行された脳内出血を伴わないWFNS grade 4,5のくも膜下出血(SAH)74例を対象に多変量解析により術前における予後良好因子を検討した.特にpacked intraventricular hemorrhage(IVH)に対しては直視下に血腫除去術を試み,その手術成績を併せて検討した.結果,74例中31例,42%が予後良好であった.統計学的に予後良好因子とされたのは,入院時GCS11または12,packedIVHを認めない,心疾患既往がないの3点が挙げられた.このpackedIVH(18例)の臨床的特徴は多くがWFNS grade5で入院時GCSは全例9未満,11例の出血源が前交通動脈瘤,全例予後不良であった.packedIVH例の予後不良である理由を考察した.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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