廃棄物学会誌
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酵母DNAマイクロアレイによる廃棄物の毒性評価
北河 恵美子岩橋 均
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2004 年 15 巻 5 号 p. 225-231

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抄録

廃棄物による環境への負荷を評価するための一つの手法として, 遺伝子レベルのバイオアッセイが提唱されつつある。毒性に応答した遺伝子の情報から「どのように」「なぜ」生細胞を阻害するのかを予測し, サンプルの危険性を定量的にというよりはむしろ定性的に評価しようという試みである。本報告ではマイクロアレイ技術を利用した具体例を紹介している。本実験で使用した焼却灰は酵母に複合的な応答を引き起こし, 呼吸に関連した作用に対して強い影響を持つと評価された。また, 変異原性物質として作用する可能性も示唆された。一方で, 焼却施設サンプルを評価した結果, ガラス化処理は焼却灰の毒性をかなり低減させていたが, 焼却ガス由来化合物の無毒化処理には何らかの問題がある可能性が示唆された。このような環境負荷低減装置の機能評価はすぐにでも利用可能であり, 関係各位の利用を期待したい。

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© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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