日本臨床外科学会雑誌
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症例
骨形成を認めた大腸癌肺転移の1例
岡崎 敏昌塩野 知志安孫子 正美千葉 真人矢吹 皓佐藤 徹
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キーワード: 大腸癌, 肺転移, 骨形成
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2011 年 72 巻 3 号 p. 636-639

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抄録

症例は81歳,男性.2002年5月に上行結腸癌で右半結腸切除術を施行された.病理病期はStageIIIAであった.術後化学療法としてドキシフルリジン800mg/日を2年間内服していた.2007年3月CTにて右肺S4に内部に石灰化を伴う腫瘤を指摘された.2007年4月右中葉切除術を施行した.病理組織学的所見は大腸癌肺転移であり,一部に骨形成を認めた.原発巣に骨形成を認めず,肺転移巣にのみ骨形成を認めた.このような例は非常にまれであり,文献的考察を加えて報告する.

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© 2011 日本臨床外科学会
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