中部労災病院外科
2003 年 64 巻 4 号 p. 912-915
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難治性小腸瘻に対し, Tチューブを用いた瘻孔延長術を行い治癒しえたので報告する.症例は54歳,男性.仙骨浸潤を伴う会陰部皮膚癌で,会陰部切除,腹会陰式直腸切断術, S3以下の仙骨合併切除および腹直筋有茎皮弁を用いた会陰再建を行った.術後2カ月に仙腸関節炎を合併して小腸皮膚瘻を生じたが瘻孔が1.5cmしかなく, 3カ月間保存的に加療したが改善しなかった. Tチューブを用いて瘻孔延長術を行ったところ, 1カ月で瘻孔は治癒した.
日本臨床外科学会雑誌
日本臨床外科医会雑誌
日本臨床外科医学会雑誌
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