日本呼吸器外科学会雑誌
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胸腔内縦隔神経原性腫瘍の臨床的検討
三浦 隆一瀬 幸人田山 光介横山 秀樹矢野 篤次郎井上 隆
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キーワード: 縦隔腫瘍, 神経原性
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1994 年 8 巻 7 号 p. 783-788

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抄録

1972年から1992年までに当施設で手術された全縦隔腫瘍165例中, 縦隔神経原性腫瘍29例 (17, 6%) について臨床的に検討を加えた.その内訳は, 男性13例, 女性16例であり, 年齢は生後6ヵ月から65歳, 平均29.0歳であった.組織型別では, 神経鞘腫14例, 神経線維腫1例, 悪性神経鞘腫3例, 神経節細胞腫7例, 神経節芽細胞腫3例, 神経芽腫1例であった.悪性頻度は, 小児例では7例中4例 (57.1%) で, 成人例の22例中3例 (13.6%) と比し高率に認められた.治療は, 29例中27例 (93.1%) が全摘出され, また悪性例7例中4例には放射線化学療法が併用された.

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