長崎大学医学部第一外科
1998 年 12 巻 5 号 p. 632-636
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肺結核に対する人工気胸術後の慢性膿胸壁から発生した悪性リンパ腫の1例を経験した.症例は79歳男性, 腫瘍の大きさは8×5cmで第8から第10肋骨間に存在した.膿胸に対する剥皮術に加え, 第8, 9, 10の肋骨切除と腫瘍摘除術を行った.術後2年再発を認めていない.慢性膿胸に合併した悪性リンパ腫は切除可能例が少なく予後不良とされるが, 早期発見による完全切除により良好な予後が期待できる.
日本呼吸器外科学会雑誌 呼吸器外科
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