C型慢性肝疾患83例に3通りのスケジュールでIFN治療を行った結果,32例(39%)がresponderであった.HCV genotype別ではI/1a型1例中1例(100%),II/1b型47例中10例(21%),III/2a型19例中14例(74%),IV/2b型12例中6例(50%),mixed genotype 4例中1例(25%)がresponderであり,III/2a型,IV/2b型はII/1b型に比し,responder率が有意に高率であった.Mixed genotypeを示す4例につきgenotype別のIFNの抗ウイルス効果を経時的に検討すると,II/1b型に比しIII/2a型,IV/2b型をより強く抑制する成績は得られず,minorなgenotypeのHCV株がより強く抑制された.現行のIFN治療では,genotypeによらず均等にHCV株を抑制し,結果的にminorを占めるgenotypeのHCV株に対する抗ウイルス効果がより強く発揮されるものと考えられた.