The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『膠原病および類縁疾患のリハビリテーション医学・医療』
関節リウマチ患者のADL向上に向けた装具
菊地 尚久
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2020 年 57 巻 8 号 p. 699-703

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抄録

関節リウマチ患者のADL向上に向けた工夫と装具作製について述べる.関節保護は関節の炎症症状を動作の工夫や装具の使用により緩和させることにより行う.上肢ではADLおよび家事動作を拡大させるため,手関節においては布製素材を使用したリストサポーターを作製する方法があり,手の尺側偏位には布製の軟性装具を作製して矯正と進行予防を図る.ボタン穴変形とスワンネック変形には3点支持の熱可塑性プラスチック素材の装具を作製する.下肢では外反扁平足,鉤趾,槌趾,外反母趾などによる歩行障害を改善するため,靴型装具や足底装具を作製する.アーチサポートの工夫,月形しんの延長,中足骨パッドの付加などの処方を行うことが有効である.

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© 2020 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会

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