2020 年 13 巻 2 号 p. 151-155
労働安全衛生総合研究所の国際センター(研究推進・国際センターの一部門)の業務には(1)国内外の労働安全衛生関連情報の収集・分析・提供,(2)国際研究交流及び共同研究の推進,(3)世界保健機構(World Health Organization; WHO)の開発途上国への協力等がある.これらの業務は,厚生労働省の第13次労働災害防止計画(計画年度:2018年4月~2023年3月)における重点対策の一つである「研究等により諸外国の最新の知見,動向を把握し,施策に活用する」に基づき重要な業務に位置づけられている.本稿では,2019年度の業務のうち,諸外国における労働安全分野の最新の知見,動向調査の結果と,共同研究等の現状について記述する.これらの活動は,世界の情勢に沿う新たな安全研究領域の構築及び国内の労働安全行政・国際標準化に向けての貢献の基盤となりうる.