肺癌
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総説
アレクチニブ(CH5424802/RO5424802)のALK融合遺伝子陽性非小細胞肺癌患者に対する第I/II相臨床試験の追跡データ(AF-001JP)
吉岡 弘鎮西尾 誠人木浦 勝行瀬戸 貴司中川 和彦前門戸 任井上 彰樋田 豊明田中 智宏田村 友秀
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2014 年 54 巻 7 号 p. 892-897

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抄録

目的.新規骨格を有する高選択性ALK阻害剤であるアレクチニブについて,ALK融合遺伝子陽性の日本人非小細胞肺癌(NSCLC)患者に対する長期投与の有効性及び安全性を検討する.方法.ALK阻害剤未治療のALK融合遺伝子陽性NSCLC患者に対し,アレクチニブ(1回300 mg 1日2回経口)を病勢増悪まで反復投与し,第II相部分の最終症例の登録より1年経過(2013年4月18日)時点での有効性(独立評価委員会評価)及び安全性を評価した.結果.第II相部分(46例)の奏効率は93.5%(95%信頼区間(CI):82.1~98.6)であった.1年無増悪生存割合は83%(95%CI:68~92)であり,無増悪生存期間(中央値)は推定不能(未到達)であった.第I相部分でアレクチニブ(1回300 mg 1日2回経口)が投与された12例を含む58例中42例(72%)が投与継続中であった(投与期間中央値:15.8カ月).主な副作用は,味覚異常,皮疹,AST増加,血中ビリルビン増加で,ほとんどがGrade 1~2であった.結論.ALK阻害剤未治療のALK融合遺伝子陽性NSCLCに対して,アレクチニブの長期の有効性と良好な忍容性が確認された.

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© 2014 日本肺癌学会
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