Papers in Meteorology and Geophysics
Online ISSN : 1880-6643
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原著論文
準二年周期振動 (QBO) と赤道波
歴史的経過
丸山 健人
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1997 年 48 巻 1 号 p. 1-17

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抄録

 成層圏における準二年周期振動 (QBO) と大気赤道波の発見、それに引き続く諸研究における関連のエピソードについて、とりわけ日本における観測データの利用状況に重点をおいて振りかえって見た。赤道波理論と波—平均流相互作用理論は研究の発展を成功させ、スペクトル解析は赤道波の構造や活動、気候学的ふるまいに関して記述するのに効率よく利用された。全球大気大循環モデルによる QBO のシミュレーションの進歩が近い将来に期待されている。

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© 1997 気象庁気象研究所
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