筑波大学学術情報処理センターでは,研究や教育分野における学術文献情報の重要性に鑑み,1977年以来大規模な学術文献情報検索システムの構築および学内とその他の国内大学等への検索サービスを行っている.さまざまな状況変化により現在は12種類のデータベースを汎用計算機で運用している〔資料1〕.平成11年度の汎用機システム更新においては従来の経緯を踏まえて,引き続き汎用機で運用することになった.一方Web技術の発展に伴いWeb上でさまざまな学術文献情報検索サービスが展開している.そこで次回更新時にはWebベースの検索システムに移行することとし,今回更新時にプロトタイプ開発用システムを導入した.本稿ではそのプロトタイプシステムについて述べ,将来本格的に移行する場合の問題点を考察する.