人間と生活環境
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大学における省エネルギー活動の実践とその評価 : 同志社大学京田辺校地における例
山下 正和鈴木 一登
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2012 年 19 巻 1 号 p. 9-15

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抄録

社会的に省エネルギー化の重要性が高まり,私立大学等が「エネルギー使用の合理化に関する法律」の第一種エネルギー管理指定工場に認定されるようになって,同志社大学も学内の省エネルギー化を推進することになった.今回行った省エネ活動は,京田辺校地での教室の夏季の冷房の設定温度を28℃に,また,冬季の暖房の設定温度を20℃にすることで,ガス使用量を減らそうとしたものであり,結果として一定の省エネ効果を得ることができた.また,この活動に対する学生の評価を,それぞれの時期にアンケートを行うことによって調査したところ,約半数が設定温度に対して「適切だと思う」という結果であり,「我慢できる」という数を入れると80%を超えていた.しかし,男女学生の体感温度の違いや,夏季と冬季の授業環境にも差があることもわかった.

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© 2012 人間-生活環境系学会
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