熊本労災病院皮膚科
2007 年 69 巻 6 号 p. 634-637
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2歳6ヵ月の男児。初診の1ヵ月前に右側頭部の皮下腫瘤に気がつき,急速に増大してきたため当科を受診した。自覚症状はなく,腫瘤は3.0×1.5cmで表面皮膚に変化は認めなかった。全摘術を施行したところ,周囲との境界は明瞭な充実性の腫瘤であり,下床の頭蓋骨に異常はなかった。病理組織学的検査にて,紡錘形細胞と多核巨細胞を認め,cranial fasciitisと診断した。本疾患の特徴について文献的考察を加えた。
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