西日本皮膚科
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治療
術後電子線照射療法を併用したケロイド症例の検討
清水 史明澁谷 博美松尾 由紀佐藤 治明藤原 作平青野 裕士
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2005 年 67 巻 3 号 p. 243-246

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抄録

1995~2002年の間にケロイド15症例,17病変に対し,外科的切除術後にトラニラスト内服及び圧迫療法に加え早期の電子線照射を行った。6MeVの電子線で20ないし30Gyの照射量で実施した。これらの症例について検討した結果,17箇所のうち12箇所は再発が見られず,全体の有効率は70.6%であった。部位別,性別,照射量別,ケロイド長別での治療効果の検討では明らかな差は認めず,年齢別での検討では,20歳より若い患者に高い再発傾向を認めた。今回の検討では症例数が少ないため,今後症例を重ね確認する必要がある。しかし若年者は高齢者に比べて活動性が高く,創に刺激が加わる機会が多いことも考えられるため,患者の社会的背景も充分に考慮し,術後管理を含めた治療計画をたてることが重要であると考えられた。

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© 2005 日本皮膚科学会西部支部
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