(独)水産総合研究センター遠洋水産研究所
2010 年 76 巻 3 号 p. 348-361
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まぐろ延縄漁業におけるサメ,海鳥,海亀等の混獲回避技術を作用機構に基づき分類・解説する。延縄漁業において非漁獲対象生物が混獲され死亡に至る過程は共通しており,通常は 1)漁業と混獲生物の時空間的分布が重複する;2)混獲生物が釣餌もしくは漁獲物の存在を知覚し接近する;3)漁具と接触する;4)釣針に掛かるか漁具に絡まる;5)死亡する,という段階を経る。種々の回避技術は,この一連の過程を遮断することによって混獲生物と漁具の干渉を回避し,死亡を抑制するものであり,複数の方法の併用によって効果が高まる。
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