土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.38
転炉系製鋼スラグ混合粘性土の乾燥密度とせん断強度発現に及ぼす養生時の上載圧載荷条件の影響
高田 明旺柿原 結香菊池 喜昭野田 翔兵二口 夏帆幸坂 泰輔三枝 亮介
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 78 巻 2 号 p. I_607-I_612

詳細
抄録

 カルシア改質土や製鋼スラグ混合粘性土は,固化に時間がかかる場合,上載圧が作用すると圧密しながら固化すると考えられる.本研究では,段階施工による打設を想定し,製鋼スラグ混合粘性土の養生時の上載圧載荷条件が乾燥密度とせん断強度発現に及ぼす影響を検討した.その結果,最終的な上載圧が作用するのが遅くなるほど,圧密沈下量が小さくなり,乾燥密度も小さくなった.ところが,材齢28日になると,乾燥密度の大きさによらず,最終的な上載圧に依存したせん断強度を発現することがわかった.ただし,早く最終的な上載圧に到達する方が,せん断強度の増加は早く生じていたことがわかった.

著者関連情報
© 2022 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top