2019 年 75 巻 2 号 p. I_839-I_844
本研究は,起泡材や噴発防止剤を含む建設汚泥となる気泡シールド工事発生土を有効利用することを目的として,水硬性のある鉄鋼スラグと混合することで良質地盤材料として利用できないか検討した.特に,シールド工事発生土に含まれる起泡材や噴発防止剤の有無,それらの生分解の有無に着目し,混合土の力学特性を検討した.その結果,起泡材や噴発防止剤を含むことによって,混合土のせん断強さが低下する恐れがあるが,それらが生分解された場合には,せん断強さの低下の程度が小さくなることが分かった.また,起泡材や噴発防止剤の添加は混合土の変形特性には影響を与えないことが分かった.