2019 年 75 巻 2 号 p. I_611-I_616
宮古島の南東端には東平安名崎が伸びている.この岬の先端部で起きている岩盤崩落の状況を調べるために,2017年10月,ドローンによる海食崖の斜め写真撮影と,岩盤亀裂の発生状況調査を行った.一方,岩盤の崩落を引き起こす主要な外力については,半島の西側沖にあるリーフ内外の3地点に水圧・超音波併用式波高計を設置し,2017年10月18日~11月19日に波浪観測を行い,これらを基に岩盤崩落要因について考察した.岩盤崩落の原因は,波によるノッチ形成と石灰岩の風化によると考えられた.