土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
土木計画学研究・論文集 第39巻(特集)
多様な利用者と機能展開を想定した「道の駅」の多目的最適配置
本間 裕大甲斐 慎一朗堀口 良太佐野 可寸志大口 敬
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2022 年 77 巻 5 号 p. I_777-I_786

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抄録

整数計画法に基づく最適配置理論は,地理学分野やオペレーションズ・リサーチ分野を中心に活発な議論が行われている.本研究では,近隣需要と広域需要,あるいは平常時と災害時など,多様な利用者や機能展開を明示的に考慮したうえで,広域関東圏における「道の駅」多目的最適配置について評価を試みる.異なる需要想定や評価基準のトレードオフ関係を勘案しながらその配置傾向を比較することによって,現状における配置の妥当性の検証や,将来的な政策決定への視座を得ることを目的とする.2021 年現在,対象地域( 1 都 11 県)には 270 近くの「道の駅」が存在するが,その配置に偏りが生じており,整数計画法による求解結果と比較することは有用と考える.

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© 2022 公益社団法人 土木学会
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