2020 年 75 巻 6 号 p. I_575-I_582
本研究では,東京都市圏物資流動調査のデジタルタコグラフデータと警視庁交通部の路上駐車実態データを用いて,東京都内における貨物車の着トリップの多いメッシュと路上駐車の多いメッシュを重ね合わせ,貨物車集中メッシュを抽出した.そのうえで,貨物車集中地区を 8 種類に分類し,23 区内に多く存在する 3 種類のメッシュにおいて詳細分析を行った.その結果,このような異なる 2 種類のデータを用いることで貨物車の集中地区を抽出することが可能であり,それぞれに分類された地区により貨物車の集中実態が異なっており,その対策の考え方も異なってくる可能性があることがわかった.