2012 年 68 巻 5 号 p. I_277-I_284
交通問題解決を目的として,ITSがどの程度問題を解決できたか,その評価を可能とするプロセスとして,地域の意識に基づいたロジックモデルの導出とそれを用いた効果計測のプロセスを提案した.また,トンネル歩行者問題を例に取り,その有効性を検証した.その結果,地域の意識を元にロジックモデルを導出することで,地域が解決したい問題の構造とITSの効果の発現対象を論理的に示せた.また,ロジックモデルに従って,地域の意識を計測することで,定量的にITSの効果を量る可能性を示した.