2011 年 67 巻 5 号 p. 67_I_779-67_I_786
都市高速道路網を含む道路ネットワークに適した交通量配分モデルとして,OD間において「高速道路を利用する/しない」の選択と「どの入口・出口ペアを利用するか」の選択にネステッドロジットモデルを組み込んだ,確率的選択と確定的選択のハイブリッド型の経路選択ルールを採用した,一種の利用者均衡配分モデルを構築した.これを首都圏の道路ネットワークに適用したところ,「高速道路を利用する/しない」の選択のみを二項ロジットで表現した従来の高速転換率内生利用者均衡配分モデルよりも良好な現況再現性を得ることができた.