日本内科学会雑誌
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II.各論―実地医家に必要な新しい検査と重要な検査項目―
3.消化器疾患 2)肝胆膵
須永 雅彦吉川 真太郎野村 文夫
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2008 年 97 巻 12 号 p. 2951-2958

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抄録

B型,C型肝炎ウイルス核酸定量は,慢性肝炎の治療ガイドラインにも記載されている重要項目であり,両者共に最近測定法がさらに改良された.原因不明の急性肝炎ではE型肝炎の検査が必要である.最近増加しているNASHと脂肪肝を確実に鑑別できる血清マーカーは未だ見出されていない.薬物性肝障害,原発性胆汁性肝硬変では最近診断基準が改訂された.肝細胞癌の早期診断は可能になったが,胆道癌,膵癌は未だ早期診断が困難である.

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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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