日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
I.悪性リンパ腫の基礎
2.発症機序(遺伝子異常)
瀬戸 加大
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 97 巻 7 号 p. 1524-1530

詳細
抄録

悪性リンパ腫のうち,特にB細胞性リンパ腫では染色体転座が病型の形成に重要な役割を担っている.しかし,染色体転座だけでは腫瘍化せず,他のゲノム異常や微小環境が特定のリンパ腫発症に重要な役割を担っている.各病型には特徴的な染色体転座以外に,特徴的なゲノムコピー数異常領域が関与するということがアレイCGHによる網羅的解析により明らかになってきた.

著者関連情報
© 2008 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top