日本内科学会雑誌
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糖尿病発症9年後にGAD抗体が陰性から陽性になったSlowly progressive 1型糖尿病の1例
三崎 麻子清野 弘明山口 日吉坂田 芳之北川 昌之山崎 俊朗武藤 元菊池 宏明阿部 隆三
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2002 年 91 巻 3 号 p. 1028-1030

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抄録

症例は72歳,女性.近医より高血糖を指摘され,受診.初回入院時から尿中CPRが低値であった事と臨床経過より, Slowly progressivel型糖尿病(SP1型糖尿病)を疑い, GAD (Glutamic Acid Decarboxylase)抗体の測定をしたが陰性であった.以後経時的にGAD抗体の測定を行っていたが,発症9年目の平成12年入院時に初めてGAD抗体が陽性となった.本症例はGAD抗体が陰性から陽性化したSP1型糖尿病で,興味深い症例と思われた.

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