日本内科学会雑誌
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3.気管支肺胞洗浄検査BALの意義
小西 一樹毛利 孝
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1994 年 83 巻 5 号 p. 719-722

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抄録

気管支肺胞洗浄法(BAL)は,気管支鏡を末梢気管支に軽くウェッジさせて注入した生理食塩水を回收し,炎症性細胞や液体成分を分析する検査法である. 1974年Reynoldsらにより開発されたこの方法は,肺胞レベルの病変部からの情報を得ることを可能にし,間質性肺炎の診断,病態の解明に大きな進歩をもたらした.正常非喫煙者では回收される細胞の90%はマクロファージが占めるが,間質性肺疾患ではこの比率が異なってくる.

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