日本内科学会雑誌
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5.急性胃粘膜病変(AGML)
房本 英之
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1994 年 83 巻 8 号 p. 1271-1276

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抄録

AGMLは慢性消化性潰瘍と異なり,突然の吐・下血で発症することが多い.特に重篤な基礎疾患に続発する消化管出血は大量出血例が多く,しばしば止血対策に苦慮する.出血局所の止血対策のみでなく,合併因子,背景因子に対する治療・管理も重要である. AGMLは特徴的な内視鏡所見を示すが,胃病変のみでなく,食道病変や十二指腸病変を20~30%に併存しているので,食道から十二指腸球後部まで十分に観察することが必要である.

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