日本内科学会雑誌
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肝に肉芽腫形成による結節像を多発性に認めた猫回虫による内臓幼虫移行症
三ツ木 健二梅井 利彦井上 孝利隅田 〓男花田 基典
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1988 年 77 巻 11 号 p. 1742-1743

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抄録

症例は45才の男性.好酸球増加, IgEの上昇を認め,免疫電気泳動法による検索にて,猫回虫による内臓幼虫移行症と診断した.超音波検査,腹部CT検査で,肝に,多発性の小結節性低エコー域,低吸収域を認めた.肝の生検にて,これらの所見に一致すると思われる肉芽腫病変が得られた.肝に形成された肉芽腫を,画像診断で捉え,組織像で確認し得た症例はみられない.これらの所見は,本症の診断上,重要であると考えられた.

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