日本内科学会雑誌
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リウマチ性多発筋痛症とマクロアミラーゼ血症を合併した1例
中村 俊博内藤 周幸小早川 裕之熊井 幹夫伊藤 博夫川村 光信林 洋安藤 矩子宮崎 滋長井 仁美
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1987 年 76 巻 3 号 p. 409-413

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抄録

リウマチ性多発筋痛症(PMR)とマクロアミラーゼ血症を合併した1例を報告する.症例は56才の男性.四肢の筋肉痛を主訴に入院.上腕,下肢に強い運動痛と圧痛を認めたが,筋力低下,筋萎縮,神経学的異常所見は無かった.血沈亢進, CRP陽性を呈するも各種自己抗体陰性,筋原性酵素は正常で筋電図所見も異常は無かった. Birdらの診断基準よりPMRと診断,プレドニゾロン少量投与により自覚症状,炎症反応の改善を認めた.一方本例ではマクロアミラーゼ血症の存在が確認された.しかしステロイド療法によってPMRは改善したにも拘らず血清アミラーゼ値の低下は認められなかったことから,両疾患の発症における因果関係は無いものと思われた.

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