日本内科学会雑誌
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腎性高窒素血症におけるNPNの検討
住吉 右光
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1968 年 57 巻 6 号 p. 617-632

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抄録

NPNをurea N, uric acid N, amino acid N, creatinine N, creative Nの5組成に分析し,腎疾患に基づく高室素血症でNPNが増量する際に各組成がどの様な分布で増量するか,またどの様な排泄態度をとるかを検討した.さらに間歇的腹膜潅流施行例ではNPNおよび各組成の腹膜における移行を検討した.その結果NPN増量に際して, amino acid N, creatine Nはあまり変化しないが, uric acidは, urea N, creatinineと同様にある程度根関して増量する.腹膜での移行はurea N, uric acid N, creatinineは滲透により比較的すみやかに移行する.またamino acid Nの潅流液中への移行は見られるが,一定の傾向はなく,またcreatineの移行には限界がある如くであつた.

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