市立池田病院内科
市立池田病院消化器内科
2011 年 100 巻 6 号 p. 1657-1659
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症例は42歳,男性.発熱,全身の皮疹,右季肋部痛が出現し当院を受診した.大腸内視鏡検査で直腸にタコいぼ様隆起が多発し,膜性腎症によるネフローゼ症候群を呈した.RPR,TPHAの高値を認め,第2期梅毒と診断した.ベンジルペニシリンベンザチン水和物の内服治療で速やかに改善した.梅毒の病変はTreponema pallidumが血行性に移行してあらゆる臓器に起こりうるが,梅毒性直腸炎とネフローゼ症候群の合併は極めて稀である.
日本内科学会会誌
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