窯業協會誌
Online ISSN : 1884-2127
Print ISSN : 0009-0255
ISSN-L : 0009-0255
普通焼結による配向性Bi4Ti3O12セラミックスの作製 (第2報)
焼結機構
茶園 広一木村 敏夫山口 喬
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 94 巻 1087 号 p. 324-329

詳細
抄録

板状Bi4Ti3O12粉体をテープ成形して作製した成形体について焼結中のち密化速度及び微細構造 (結晶粒子と気孔) の変化を調べ, 板状粒子の焼結機構を考察した. ち密化を支配する機構は主に粒子の再配列で, 焼結初期の早いち密化や収縮率の異方性が認められた. また, 粒子の再配列の結果, 粒子のよく配向した領域とその間の平板状の気孔が生成した. 焼結の進行に伴いこれらの領域は大きくなり, これらの領域で挟まれた気孔を切断し, 等軸粒子より低密度で閉気孔が生成した. 粒成長は1050℃以上で顕著になり, 粒径分布も広くなった.

著者関連情報
© The Ceramic Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top