主催: 一般財団法人 国際P2M学会
共催: 東京都市⼤学
会議名: 第35回 国際P2M学会春季研究発表大会
開催地: 東京都市⼤学 横浜キャンパス
開催日: 2023/04/22
p. 209-221
BCM(Business Continuity Management事業継続マネジメント)は、災害などによる事業中断が、自社や取引先などの利害関係者に与える影響を小さくできるよう、組織としての対応力を高め、維持するためのマネジメント活動である。工場団地のような産業集積地においては、災害に対応するためにBCMを各社が単独で進めると、被災地域周辺のリソース(道路交通、燃料・水、輸送手段、建機・重機ほか関連サービスなど)が枯渇してしまう可能性がある。すなわち、初期対応や復旧時に問題が集中すると全体の円滑な復旧の妨げとなるようなボトルネックが起こる。本稿ではP2Mフレームワークを適用して、共通価値の実現に向けて産業集積地で他社との連携をとることによって個社別BCMの限界を相互補完するフレームワークを提案する。