日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第68回(2017)
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一般研究発表(09) 体育方法
09方−09−ポ−53(103) レスリングにおける両足タックルの技術獲得に関する研究
*正保 佳史松本 隆太郎湯元 健一松本 慎吾関 耕二大友 智柳川 美麿
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p. 238_2

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抄録

 レスリングにおける幼児・小学生期指導や技術習得に関する先行研究はほとんどない。

 本研究では、今後のレスリングにおける両足タックルの指導法を開発するために、幼児・小学生期における両足タックルの技術獲得に関する基礎的なデータを得ることを目的とした。対象者は、Aレスリングクラブに通う年長児から小学5年生までの19名とした。データの収集は被験者が両足タックルを行っている様子を動画で録画して分析を行った。分析項目を設定するために、過去10年以内に出版されたレスリングの技術指導書及び先行研究から両足タックルの技術項目を抽出し、レスリング競技歴と指導歴がある指導者により、撮影した動画を確認した。分析の際に競技歴から「経験」、年齢差から「発達」という2つの視点から解析を行った。その結果、両足タックルという一つの技の中でもレスリング競技歴や加齢に伴う発達によって獲得率の高い動作と低い動作が含まれるということが明らかになった。本研究の対象者では、両足タックルの技術獲得の全体的な傾向として、加齢に伴う発達による動作の獲得ではなく、レスリングの競技歴が長いほど動作の獲得に繋がった。

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© 2017 一般社団法人 日本体育学会
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