2018 年 66 巻 4 号 p. 176-177
小学校第5学年で,ものが溶ける量に限界があること,それを冷やせば結晶が出てくることを学んでいるが,定着率は非常に低い。また,小学校で学んだのは特定の温度での溶解度の比較であったが,中学校になって溶解度曲線がいきなり出てきてその表す意味をなかなか理解できない生徒もいる。そこで,自ら実験を行って求めた溶解度をもとに溶解度曲線を作成させ,さらに粒子のモデルを描かせて溶解の様子のイメージをもてるようにした。そして粒子のモデルと溶解度曲線を関連づけ,溶解に対する理解の定着を図る授業を試みた。