1996 年 44 巻 7 号 p. 447-450
僅か20mg位のコンタクトレンズだが視力矯正用医療用具としてわが国では1000万人の患者に装用されて福音を与え, 高付加価値化と世界各国での普及という点で機能性高分子の代表選手である。本稿ではその歴史的背景, 特徴, 医療用具としての安全性, 分類と材質, 製造法, 要求性能について述べ, さらに安価・大量生産によるディスポーザブル化と少量・高機能・高付加価値化による遠近両用, スポーツ用など特殊用途への動向とそれを支える基盤技術について将来を展望した。